地球大進化、そして第九。

見終わったら夜中3時だぜ。
NHKさんよ、どうにかならんかねぇ。
昼型人間には辛いぜ。


地球大進化は隔月の頃から見ていて、
一挙再々放送というもんだから見てしまいました。
音楽がいいね。山崎さんの語り口がいいね。
何よりも、今アツイ分野をたくさん紹介してくれてるのが嬉しい。
mammal-like reptileやスノーボール・アース、
Homo属の系統樹なんかはかなり最近のデータを使っていて、
とってもいい感じ。
ただ、2つほど気になる点が。


①K/T境界の絶滅要因は隕石衝突のみではない!
 白亜紀中ごろの温室もしだいに冷却傾向に転じており、
 境界に近づくにつれて恐竜や魚竜は衰退していたようです。
 おそらくは特殊化した生物が環境変動についていけなくなって、
 隕石でとどめをさされた、というのがベターではないかと。
大陸移動の原動力はマントル対流
 どうやらこれは怪しいらしく、
 現在では沈み込み帯で受ける引っ張りの力と、
 海嶺部での重力エネルギーが原動力と考えられているようです。


この間の集中講義で少しばかり付け焼き刃。
なのでつっこんでみましたー。
こういった仮説は人によりけりで、めまぐるしく変わるので、
必ずしもテレビで言ってることが正しいわけではないです。
ただ、こういったことに興味を持ってもらう導入としては、
とてもいい番組だなぁと思う次第であります。


その後、N響の第九を見ました。
指揮者のペンデレツキが1週間遅れのサンタクロースみたいだったり、
ソリストのお姉さま方が恐ろしかったりしましたが、
いい演奏だったと思いますー。
地球大進化の影響かなぁ。
安息と苦悩、そして歓喜へとつながる旋律が、
あたかも生物史を具現化しているようで深いなぁと思う。
「あっれめんしぇん」が正しくて、
「あーれめんしぇん」だとウナギ人間になっちゃうよ、
って話もあったなぁ。
あと、チェロの音って「蒼い音」だと思いませんか?
夜が明けるほんの少し前の、なんだかほわーっとあったかいあの蒼色。
あれを音にしたらチェロになる、という感じ。
初めて第九にのったとき、第4楽章を聞いててじーんときて、
そんなこと思ったのが懐かしいです。


とにもかくにも、げってるふんけんで今年も終わり。